制作年1957
制作者杉山寧 Yasushi SUGIYAMA
C.no0581
購入・寄贈年月1981/7/1
材質・技法和紙・岩絵具
寸法1:height142.3
寸法1:width121.0
Work TitleKo
作品解説この作品は抽象絵画のように見えますが、東京の石神井公園にある三宝寺池の風景から着想を得たそうてす。しかし、特定の場所の情景を写した風景画ではありません。池を取り囲む空問と、そこを満たす秋の清らかでやわらかな日差しを描こうとした作品です。風景を手がかりにしながらも、杉山にとって重要なのは作品の造形を支える構図です。杉山は、その鋭く精緻な描写と理知的な構図、そして独特の色調と絵肌によって、存在の悠久性を作品の中に求めてきました。昭和30年代から、杉山は作品名に漢字一字をあてるようになります。絵の説明にならない、作品鑑賞に先入観を与えないためです。本作品の漢字「耿」の意味は「光る」「あきらか」「きよい」です。
(『TAD 富山県美術館 Selected Works from the Collection』p.84)

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