少年と老年
所蔵番号 | TR2107a |
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作品名 | 少年と老年 |
作者 | 田中里佳 |
主題 | 課題「人口減少:高齢化社会」 |
解説 | 本作は高齢化社会で生きていく人間に必要な言葉を書いた作品であり、「言志四録」に収録された一文を引用して制作している。内容は「若いときは経験を積んだ人の様に考え工夫をして、年をとってからは若々しさを失わないように」というものであり、この先高齢者が更に増加する世界に対して向けて作者はこの言葉を選んだのではないかと思われる。作品構成としてはまるで扉のように二つの額を対にして構成をしている。「老成」や「少年」などキーワードになる言葉を漢字で掠れた文字で書いている点もまた作者の高齢化社会で生きていく人間に必要な心得を訴えていると取れる。この作品を通じて、高齢化社会になる世界へ今一度互いを尊重し、どう生きるのか考え直す扉の前に我々は立っている。と感じる機会になるのではないだろうか。 |
寸法 | 24cm×33cm |
展示場所 | 収蔵庫 |
制作年代 | 2021年7月 |