消えゆく子どもたち
所蔵番号 | HK2111a |
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作品名 | 消えゆく子どもたち |
作者 | 星先こずえ |
主題 | 課題「人口減少:出生数の減少」 |
解説 | 春。咲き誇る桜、明るく穏やかな陽光の下で幼い白猫の子どもと母猫が楽しげに語らい歩いている。一見平和で優しげな光景だがそのすぐ側で未来が脅かされていることに親子は気づいていない。目隠し鬼だろうか、画面手前で無邪気に遊ぶ子どもたちだが、その体は黒く変色し、輪郭がぐずぐずに溶けかかって今にも消えようとしていた。この異常は出生数の減少により子どもの数が減っていることを表現している。彼らは既に消えてしまった命か、それとも命芽吹く春が見せた幻か。子ども達が消えた後、母猫に背負われる白猫はいずれ成長し、人材が減った未来において大きな負担を背負うことだろう。親子と子どもたちの存在感の差異を示す為に最初は和紙と布を貼り付けしっかりと肉付けした後、上から黒や焦げ茶色の絵の具を薄く塗り重ねて影のような色合いにしてみた。 |
寸法 | H410×W285 |
展示場所 | 収蔵庫 |
制作年代 | 2021年11月 |