鳴く(足日木乃山下響鳴鹿之事哀可母吾情都末)
所蔵番号 | TR2105c |
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作品名 | 鳴く(足日木乃山下響鳴鹿之事哀可母吾情都末) |
作者 | 田中里佳 |
主題 | 課題「気候変動:地球温暖化による動物の生息域の変化」 |
解説 | 本作は日本の南アルプス連邦で起きている現状を知った作者が万葉集の歌からインスピレーションを受け制作した作品である。 今日本に生息している野生の日本鹿は気候変動の影響により日本を北上し、雪解け地帯に生息域を変化させ、増殖している。 北上している日本鹿は南アルプス連邦の山々の高山地帯にも生息域を拡大させ、南アルプス連邦にしかない花などを食べて花畑を荒らし、景観を損ねている。 万葉集では鹿の鳴き声は思い人を連想させ、 思い馳せた歌が数多く残っている。その歌を思い出し、鹿の声を聞くと心惹かれるという内容を作者が食べられた花なら鹿の声を聞くともう受粉し繁殖することのない悲しさを思い、消えゆく花畑にも思いを馳せ「哀しい」と書き換え制作した。 作品構成としては行書を中心に制作をしている。 また鋭くも柔らかい線の中に「鳴」等かすれている文字があることで紙の白に目が行き、かすれた文字と紙の白から悲しみや虚無の感情等、様々な感情を連想することができる。 |
寸法 | 80×53mm |
展示場所 | 晴海オフィス |
制作年代 | 2021年5月 |