幸せを祈る

所蔵番号TR2110b
作品名幸せを祈る
作者田中里佳
主題自由
解説 本作では万葉集から大伴家持の句を引用し、松の絵を描いた作品である。平安時代には松を結ぶことで幸せを祈る風習があり、作者は松を描いた。 作品構成としては中心に松を描き左下に句を書いている。松は水墨で何重にも重ねて書いた後があり、時間をかけて模写をしたような雰囲気を醸しだしている。万葉集の句も草書で簡素に書くことにより周りの絵と調和している。何より松を書いているのに白色の表装で清楚に仕上げたことにより、まるで純白のドレスや白無垢を連想させる。作者にもきっと良いことがあったのかもしれない。そんなことを連想させる作品となった。
寸法24cm×33cm
展示場所収蔵庫
制作年代2021年10月

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