遭遇
所蔵番号 | TH2105c |
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作品名 | 遭遇 |
作者 | 田螺比奈 |
主題 | 課題「気候変動問題:動物の生息域の変化」 |
解説 | 本作品では人里に下りてきた熊、吠える犬、そして逃げ惑う人がユーモラスなタッチで描かれている。遠くに見える山は禿げ上がっており、熊を養いきれないことを示唆し、一方人里には木になる実やピロシキの籠などが描かれ、食べ物が十分あることがわかる。立派な木造建築や煙突から立ち上る煙は木を伐採することによって成り立つ人間の暮らしを象徴している。本作品は犬のいる前景、熊のいる中景、山の遠景に分割され、舞台の背景のような効果を現している。緑が主軸となる中で、補色である赤やそれに近い色を使うことで熊、犬、人の存在感を際立たせている。作者の描く人物・動物は横向きのことが多いが、本作品の熊は斜め前を、犬は斜め後ろを向いている。動物という得意なモチーフを使いながらも新しいことに挑戦している姿勢がうかがえる。 |
寸法 | |
展示場所 | 収蔵庫 |
制作年代 | 2021年5月 |