渇き

所蔵番号SN2406b
作品名渇き
作者坂下奈美
主題自由
解説本作は森が如何に必要かを描いている作品だ。森がないと、人は物質的にも心の面でも、環境の面でも足りなさを感じる。それを骨を大きく描くことで、心が渇いた様子を表現している。骨は横線をずっと引いており、隙間があるように見せている。水分の無さそうな骨の間からは、心が求める緑の木々が生えている。本当は欲しいのに、実際には足りないと感じて苦悩していることは、背骨がそるほど嘆いている様子からわかる。骨に腕がないのは、自分にはその力がないということを表している。不気味さも考えさせられる要素も兼ね備えている今作は、坂下が学生時代に得意だったモチーフを、今の力で昇格させたものだ。
寸法W289×H410×D1mm
展示場所
制作年代2024年6月

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