産土のご神木

所蔵番号SA2201a
作品名産土のご神木
作者佐々木あおい
主題課題「人口減少:人口減少社会を心豊かに生きるために」
解説本作は近年脚光を浴びているローカライゼーションに焦点を当て、地域コミュニティの可能性を希望ととらえ、中央の樹齢300年以上のご神木とご神木の根本に泉が湧き出しているのをその象徴として描いている。左中央の背景には実りの季節を迎えた田圃、右中央の背景には近年地方で多く見られるようになった自然エネルギーによる発電の一例として風車がみられ、ご神木のある鎮守の森の周りに地域コミュニティの存在がうかがわれる。このご神木が幼木だった300年前の日本社会の人口を考えると、ここ100数十年の人口増加が異常な速さで進んだことがわかる。しかし社会は今までの高度成長期の社会デザインでは対応できない問題が続出し、「都市集中型」ではなく「地方分散型」社会に転換することが、日本が今後持続可能な社会になれるかの分岐点になるという論者もいる。サイズはA3、画用紙に鉛筆で描き、カラーインクで彩色している。
寸法A3:W297×H420
展示場所収蔵庫
制作年代2022年1月

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