真夏の港

作品番号XJZ0196000
作品名ヨミマナツノミナト
作品名英文Midsummer Harbor
和暦制作年昭和7
西暦制作年1932
寸法 cm212.3×197.8
作家山田 喜作
技法・材質絹本著色
形状額装
作品解説昭和7年(1932)、第13回帝展出品作。バルコニーの手すりに腰掛ける女性は、レースを用いたドレスをはじめ、帽子、靴、傘など小物に至るまで、最新のファッションで身を固めている。彼女の見下ろす街の風景は、淡い色使いながらも非常に細密に描き込まれている。港に浮かぶ大きな船、西洋風の建物や車、そして喫茶店に憩う人々や扇風機を使う人など、港町横浜の光景の中に西洋文化、そして近代的な生活への憧れが映しだされている。ドレスやカップのデザインには、当時日本に伝わってきたアールデコの様式の影響を見ることができる。
 山田喜作は東京に生まれ、凸版印刷の図案募集で入選したのをきっかけに鏑木清方に入門。伊藤深水にも学んだ。1931年 (昭和6)、第12回帝展に逗子の別荘地を舞台とした「湘南初夏」(島根県立石見美術館所蔵)が初入選。明るい色づかいと精密な描写で、モダンライフ楽しむ女性の姿を描写した作品が特色。

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