鰹と犬
| 作品番号 | OJZ0236000 |
|---|---|
| 作品名ヨミ | カツオトイヌ |
| 作品名英文 | Bonito and Dog |
| 和暦制作年 | 昭和25 |
| 西暦制作年 | 1950 |
| 寸法 cm | 60.1×40.7 |
| 作家 | 香月 泰男 |
| 技法・材質 | 油彩・カンヴァス |
| 形状 | 額装 |
| 作品解説 | 香月泰男は、現在の山口県三隅町に生まれた。幼少の頃から画家を志し、中学4年生の年、離婚し島根県津和野町にいた母から送られてきた油絵具ではじめて油絵を描いている。東京美術学校では、藤島武二の教室で学んだ。卒業後、北海道、山口県下関市などで美術教師を務めながら、国画会展や文展に出品した。戦時中招集され、中国東北部に駐屯するが、敗戦でシベリアの収容所に2年間抑留された。帰国後は、山口県三隅町の生家のアトリエで、この体験を亡くなるまで描き続け、57点の〈シベリア・シリーズ〉として結実させた。 本作品は、東京銀座の画廊で開催された個展に出品された。こちらを向いた犬の顔、テーブルの上の白い布と魚、鉢が、縦長の画面に並べられ、構成的な意図がうけとれる作品。香月は〈シベリア・シリーズ〉制作を続ける一方。こうした身近なモチーフの作品も数多く残した。この作品は、美術手帖に図版入りで紹介され「構図も優れ、逆光の扱方も美しく犬の形も面白い。」と評されている。 |