デイ・ドレス
| 作品番号 | CFZ0032000 |
|---|---|
| 作品名ヨミ | デイ・ドレス |
| 作品名英文 | Day Dress |
| 西暦制作年 | 1949年 |
| 作家 | クリスチャン・ディオール |
| 技法・材質 | 黒のウール。厚みのある開襟カラー。ジャケットに飾りポケット。巻きスカート。 |
| 作品解説 | 1947年、第二次世界大戦後のパリでデビューしたばかりのクリスチャン・ディオールは、細いウエストのジャケットにたっぷり広がったスカートをくみあわせた、懐古的でエレガントなスタイルのドレスを発表する。これは「ニュー・ルック」と名付けられ、世界中の女性に熱狂的に受け入れられた。このスタイルの流行は、パリのオートクチュール復興の契機ともなった。 ディオールによる、このシックなスーツは、その「ニュー・ルック」のシルエットを引用したものである。なだらかな肩の線や、くびれたウエスト、たっぷりと折り返す袖口、上質のやわらかなウール地を贅沢に用いた「ニュー・ルック」スーツは、「女性らしさ」を強調するもので、第二次大戦中に着られたいかり肩に細身のシルエットの女性用スーツとはあらゆる点で異なっていた。彼の提案したエレガンスは、続く50年代のパリおよび西欧を中心としたファッションの方向性を決定づけるものでもあった。 |