ドレス「デルフォス」
| 作品番号 | CFZ0023000 |
|---|---|
| 作品名英文 | Pleated Dress‘Delphos’ |
| 西暦制作年 | 1910年代 |
| 作家 | マリアノ・フォルチュニィ |
| 技法・材質 | 赤の絹サテンのワンピース・ドレス。不規則な細かいプリーツ。アーム・ホール、脇にトンボ玉付き。 |
| 作品解説 | 古代ギリシア風のプリーツ・ドレス「デルフォス」は、フォルチュニィの代表作として知られている。絹織物を細かく不規則にたたんだプリーツが肩から流れ落ち、自然に身体を覆う。これは、19世紀西欧で盛んに着用された、コルセットにより形成される「人工的な」シルエットによるドレスとは全く異なるコンセプトでつくられた、「自然な」身体の線を際だたせる新しい衣服であった。左右の脇線とアーム・ホールにはトンボ玉が留め着けられているが、これは飾りであると同時にドレスの重りともなっており、服の構造自体が装飾を兼ねている点にも注目したい。小さく丸めて収納出来、アイロンを当てる必要もないこのドレスは、20世紀という新しい時代の女性の生活を予告するような機能性を備えた画期的な衣服であると言えよう。 |