東海道五十三駅四十五石薬師関地蔵

分類美術工芸
縦(cm)24.00
横(cm)17.70
時代江戸 (慶応元年(1865)~明治二年)
作者二代歌川広重
解説 関の地蔵院を舞台に、道行く人びとを描いています。現在の地蔵院周辺は重要伝統的建造物群保存地区に選定され、古い商家が建ち並ぶ宿場町としての体裁を保っていますが、この作品を見ると、田園風景が広がっています。石薬師寺は建立当初から現在の位置にあったとされること、また、本作品の題名から推すと、ここに描かれているのは関の地蔵院ではなく、石薬師寺なのかもしれません。いずれにせよ、実景を見て描かれたものではないことは確かなようで、浮世絵制作のひとつのあり方を示すものとしても興味深い作品です。

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