東海道五十三次 「絵本駅路鈴」四日市

分類美術工芸
縦(cm)23.20
横(cm)17.70
時代江戸時代後期
作者葛飾北斎
解説 葛飾北斎による「絵本( え  ほん)駅( えき )路( ろの)鈴( すず)」とよばれるシリーズの一枚。   
 道標と鳥居から日永の追分とわかります。小さい鳥居や、すぐ脇に建つ饅頭屋の構造、蛇行する小川などこれまで紹介した二枚の追分とは異なる表現が目立ちます。
 三人の旅人が描かれますが、後ろの二人は同行者ではなさそうです。伊勢参りの途次、柄杓や笠を差し出して、前を行く男に施しを求めています。立ち止まった男は、どう応えるのでしょうか。
霞の赤と鳥居や河岸などの黄、そして灯籠や縁台の緑が映え、色使いの妙も見どころの一つです。

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