東海道五十三次之内庄野(保永堂版)

分類美術工芸
縦(cm)24.90
横(cm)37.60
時代江戸後期
作者歌川広重
解説歌川広重の代表作、世に言う「保永堂版東海道五十三次」の庄野です。急な坂道を懸命に登る駕籠舁き、大慌てで降りる旅人を描いています。突き刺すような雨や不気味に揺れる木々からかなり激しい風雨にさらされているのがわかります。笠で隠れた顔には、どんな表情が表れているのでしょう。坂を降りる旅人の笠をよくご覧ください。「竹のうち」と書かれています。この作品を出版したのは保永堂ですが、その主人の名が「竹之内孫八」なのです。絵の中で宣伝しているのですね。広重も自分のスポンサーには気をつかったようです。ところで、現在の庄野は鈴鹿川沿いののどかな風景の広がる平野部です。この絵は庄野のどこを描いたのでしょう。

PageTop