茅野恒雄

作者名(ヨミ)ちの つねお
作者名(英語)CHINO, Tsuneo
生年月日(西暦)1949
没年月日(西暦)2010
流派杉下繁

略歴・解説

 茅野恒雄(1949~2010)は、山梨県北杜市小淵沢町上笹尾に生まれた。1982年に長野県木曽高等漆芸学院の蒔絵科・沈金科・デザイン科を卒業。漆芸作家・杉下繁(長野県生まれ、東京美術学校卒業)に師事。1983年には中国河北省美術展に選抜招待出品。1984年に漆芸「朱会」を結成。1990年に全国総合技能展で労働大臣賞金賞を受賞。1991年に白涛会美術展で白涛会賞を受賞。以降、日展への入選は、11回を数えて会友であり、日本現代工芸美術展への入選は17回で審査委員を務めた。また、白涛会事務局主査を務めた。 茅野恒雄は本県の郷土作家であり、また印伝などの漆工芸の盛んな本県で、漆工芸を手がけてきた数少ない作家であり、本県現代工芸の一側面を知るために、その活動は注目されるべきものである。 今回の寄贈作品には、1992年に第31回日本現代工芸美術展に初入選した《ラテン》、1994年に日展に初入選し、その翌1995年の第27回日展に初入選した《日食》のように、作家の初期の傑作が含まれている。また、2009年の第48回日本現代工芸美術展入選の《時空》、2010年の第42回日展入選の《蜃気楼》の2点は晩年の名作である。このように、作家の造形活動の出発点と到達点を知ることのできる作品群である。当館での収蔵は、これが初めてとなる。

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