コルヴィッツ、ケーテ

作者名(ヨミ)コルヴィッツ、ケーテ
作者名(英語)KOLLWITZ, Kathe
出身地外国 ドイツ
生年月日(西暦)1867
没年月日(西暦)1945

略歴・解説

ドイツの女性版画家、彫刻家。ベルリンでカール・シュタッファー=ベルンに教えを受け、ミュンヘンでルートヴィヒ・ヘルトリッヒに師事する。マックス・クリンガーの版画に影響を受け、1890年には油彩画をやめ版画に専念する。1891年医師のカール・コルヴィッツと結婚し、ベルリンの労働者街に住み、貧しい人々への共感から社会主義者としての活動を始める。貧困農民や労働者の絶望や抗議を主題とした「職工蜂起」や「農民戦争」はこの時期の版画作品で、表現主義的な荒削りで力強いスタイルとなり、プロレタリア美術の先駆けとなった。1910年からは彫刻も始める。1919年にはベルリンのプロイセン美術アカデミーで初の女性会員に選ばれ、1928年からは版画スタジオも運営するようになった。しかし、1933年のナチスの台頭以後はアカデミーからの退会を余儀なくされ、スタジオも取り上げられ、展覧会の開催も難しくなる。コルヴィッツは第1次大戦で息子を、第2次大戦で孫を失い、母として平和主義者として終生虐げられた者や弱い人々への共感に満ちた作品を作り続けた。

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