記号・古代－遺跡

窪田知矩

作者名（ヨミ）	クボタ　トモノリ
作者名（英語）	KUBOTA, Tomonori
出身地	日本　山梨県甲府市
生年月日（西暦）	1921
没年月日（西暦）	1995
流派	猪熊弦一郎
略歴・解説	窪田知矩（1921-1995）は甲府市に生まれた洋画家である。少年の頃より将来画家になることを目指し、尋常小学校高等科卒業後、上京して働きながら日本美術学校洋画科と文化学院美術科で絵画を学んだ。卒業後すぐに作家活動を始め、当時先鋭的な美術活動の拠点となっていた読売アンデパンダン展と、山梨出身のシュルレアリスト米倉壽仁の興したサロン・ド・ジュワン展へ出品する。そして数回の個展開催を経て1962年、記号派美術協会を創立した。以降窪田は記号派展を主要な発表の場として作家活動を続ける。窪田は、古代遺跡に記された文字や記号のような形をモチーフにして、生命的なイメージの表出を目指した。晩年には宇宙空間に生命体を思わせる記号が浮遊する画面によって、命の創生の物語を描いた。窪田は画壇の潮流や現代美術の流れとは距離を置き、自身が唱えた記号理論に沿って制作するという姿勢を貫き、その画業は独自の展開を見せた。