修復後の画像(平成22年度住友財団助成による修復実施)

豊後国之図稲葉民部少輔絵図(寛永臼杵藩領図)

整理番号84
大分類絵図
中分類豊後・豊前国及び豊後国絵図関連
刊行年代寛永10年~同11年
法量(タテ)111.00
法量(ヨコ)126.00
摘要江戸時代初期の寛永年間、幕府は全国をいくつかのブロックに分けて、「巡検使」と呼ばれる使者を派遣し、大名の所領の状況を確認させました。この絵図はそのとき巡検使に提出された絵図の控え(製本と同様に作られたもの)ではないかとみられます。様式は豊後国八郡絵図(整理番号82番。現在展示室4で展示中)と比較すると、海部郡、大分郡の色分けなどが豊後国八郡絵図を踏襲していることがわかります。ただ、描かれている範囲は臼杵藩領とその周辺のみ。村高は書き込まれておらず、書き込まれた村も限定されています。このことから、寛永10年の巡見使が通行する際の参考にする部分のみを慶長国絵図から写したものかと考えられます。

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