10614 ホウキグサ

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ホウキグサ(イカかご用)

資料名(ヨミ)ホウキグサ
地方名イカドウのホウキグサ
収蔵番号010614
使用地木更津市牛込
公開解説木更津市牛込地区で収集した、イカカゴ(イカドウ)に入れるホウキグサ。もともと木更津のイカカゴでは、ヤマハギを使っていたが、平成28年(2016)から試験的にホウキグサを使用するようになった。寄贈者は牛込漁協で最初にホウキグサ(標準和名ホウキギ、園芸用としてコキアの名称で販売されている。かつてはコキア属であったことからコキアとも呼ばれている)を使用したという。ヤマハギの場合、自生しているものを山にとりに行かなければならないが、ホウキグサだと自分の家で育てることができ、イカの産卵もヤマハギと変わらないという。寄贈者はテレビで茨城県のコキア畑(国営ひたち海浜公園のコキア畑と思われる)を見て、「これは使えるかも」とぴんときて、イカカゴ漁で試してみたという。牛込地区では、平成30年、何人かの漁業者がホウキグサを使用するようになった。かつて浦安のイカ藻はホウキグサを使用していたが、木更津周辺では使用していなかった。平成28年、全く違う状況下の木更津市で、漁業がホウキグサを使用し始めたことは、漁具の変化変遷を考える上で、とても興味深い問題と思われる。
使用年代平成30年
キーワードイカ網、シリヤケイカ、コウイカ、イカカゴ漁、木更津市、イカアミ、烏賊網

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