昭和十年度 江戸川尻ニ於ケル海苔柵売買価格

昭和十年度 江戸川尻ニ於ケル海苔柵売買価格

作成年月日(和暦)昭和10年
作成年(西暦)1935
形態
資料群名郷土資料館旧蔵文書
文書番号257-13
公開解説海苔の品質は、育てる漁場の場所によってもかなり異なった。川から流れ込む栄養塩がおいしい海苔を育てるため、戦前「一等」とされた場所は、旧江戸川の河口や境川河口の澪(今川澪)に近いところであった。元漁師からの聞き取りによると、旧江戸川河口の「鳥棒」や「三平」という漁場で育った海苔は、色艶がよく、非常に高い値がついたという。昭和20年代までは、旧江戸川に近い場所ほど品質の良い海苔が採れたが、30年代後半になると、旧江戸川の汚染が始まり、川に近い漁場ほどいい海苔がとれなくなる、という逆転現象が起きた。40年代に入ってからは、旧江戸川河口に近い漁場を使う人はほとんどいなくなった。

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