奈良絵本「長恨歌」下

資料名(よみ)ナラエホン チョウゴンカ ゲ
年代江戸
時代近世
数量3冊
解説表紙は菊・桐・唐草文金欄仕立になり、表紙裏は「サヤ文」を浮かせた金箔押しの豪華な製本である。料紙は薄様の「鳥の子紙」で、金泥書による草花文様の下絵が施されている。内容は長恨歌(唐の詩人白楽天の作った叙事詩で、玄宗皇帝が楊貴妃を亡った哀惜の心情を述べたもの)を、謹直な筆致で書しているが、随所に情景を説明する絵を挿入している。この絵は紙面の上下に雲形をおいて金砂子を散し、唐衣裳の男女・楼閣・樹木など狩野風の熟達した筆致に、極彩色を加えた華麗な趣きの画風がある。
受入年度昭和61年
所蔵館敦賀市立博物館
大分類美術
中分類近世絵画
小分類写本
細目No.003

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