花車・鶴図芝山蒔絵花瓶                  

資料名(よみ)しばやままきえかびん
年代明治時代
時代明治
世紀19
数量1点
素材漆、貝、珊瑚、象牙、瑪瑙等
法量高25.3㎝口径8.32㎝
解説花瓶の前後角面に金の覆輪を廻した縦長の格挟間風の窓を設け、これに染め貝、珊瑚、瑪瑙、象牙等を精巧に造形、嵌入する「芝山細工」の技法を用いている。片面は「金沃懸地」の中に華麗な「花車に小禽」を、もう片面には「金沃懸地」に波模様を研出し、「葦に弦」を見事に造形している。またこの「芝山細工」の周辺には最微の梨地にペルシャ風の蝶・花文を研出蒔絵で表し、胴の部分には朱漆を交えて亀甲・紗綾形・四葉・桔梗文などを研出蒔絵と付書の点描で表している。さらに胴の肩から首の返り間には「平蒔絵」と「付書」を併用して三重繋ぎ亀甲に鳳凰と桐模様、三重繋ぎ亀甲に花文、紗彩形に花文、三つ盛亀甲繋ぎ花文、青海波に鶴丸文など、わが国伝統の文様、小紋尽くしの感がある。外形については、花瓶の口の外周りには七宝焼きの手法で回文繋ぎ文を、口の上部は「銀沃懸地」となっている。また瓶の肩には左右に銀地の怪獣のつまみを付け、花瓶を支える三つ足には銀地の象の鼻である。
受入年度平成 5年 
所蔵館敦賀市立博物館
大分類美術
中分類工芸
小分類漆芸
資料No.0124

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