黒地葵紋金蒔絵印籠

資料分類工芸
登録No.00005
作品解説水戸家の三葉葵の御紋を金蒔絵で裏表両面に施した印籠。なお全体が5段に分かれるように作られており、中は濃梨子地になっている。 この三葉葵の御紋は、水戸家の表紋で、儀礼的あるいは正式な用向きに用いる品物にのみ付される御紋であるから、この印籠は実用品としてではなく、正装時もしくは儀礼的な目的で製作された武家の格式の高い表道具である。 これまでの研究により、左右にある紐穴に紐を通した形式がみられないことが明らかになっており、この印籠を光圀が携帯したことはなかったと言われている。

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