徳川光圀画像(壮年期) 全図

資料分類絵画
収蔵No.御歴代00049
作品解説元禄14年(1701)、水戸藩二代藩主・徳川光圀(1628~1700・義公)が歿した翌年、狩野常信(1636~1713)が描いた肖像画に、永年光圀と交流のあった高僧・奥山玄建の依頼によって、南禅寺二百八十五世の雲叟玄云(通応禅師)が賛文を書している。幕府御用絵師・狩野常信は狩野尚信の長男で木挽町狩野家を継ぎ、江戸狩野家の中心であった。画面右下に常信の号「養朴」の印がある。 祖父・徳川家康を思わせる様式的な束帯姿の坐像で、いかにも大大名らしい風格のある図である。伝記などによると、生前の光圀は堂々とした体格で、するどい眼と少々反りかえった口元の大将の威儀を備えた顔立ちであったと伝えられている。

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