第四次『新思潮』創刊号(復刻)

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解説『新思潮』は、明治40(1907)年に小山内薫によって創刊された文芸雑誌です。その後、東京帝国大学系の学生に受け継がれ、大正3(1914)年に土屋文明、菊池寛、芥川龍之介、山本有三、成瀬正一らが第三次『新思潮』を発刊しましたが、同年9月に廃刊しました。そして、大正5年、夏目漱石に作品を見てもらうことを目的に、第四次『新思潮』が創刊されました。第四次のメンバーは菊池、芥川、久米正雄、成瀬、松岡譲の五人でした。芥川は第四次『新思潮』の創刊号に「鼻」を掲載し、夏目漱石に高く評価されます。また菊池も、後に代表作といわれる「父帰る」や「屋上の狂人」などを発表しました。

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