至誠院夫人の面影

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解説 「至誠院夫人」とは、菊池が物心両面で世話になった恩人で、成瀬正一の母・峰子のことです。峰子は大正7(1918)年3月に急逝しており、その知らせを受けた菊池は、あまりのことに電車の中でも涙が止まらなかったと記しています。その後、成瀬家からの依頼もあり、大正9年3月、峰子夫人の人柄や生涯、自身が受けた恩などをまとめ、「至誠院夫人の面影」としてまとめあげました。菊池は峰子夫人をモデルに、短編「大島が出来る話」も発表しています。発行数が大変少ない、貴重な資料です。

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