双眼鏡

大分類作家所持品
解説 菊池寛は明治39(1906)年5月に『讃岐学生会雑誌』で募集された懸賞作文に応募します。文題は「こんどの日曜」で、香川県立四中学、粟島航海学校及び坂出商業学校の生徒が募集の対象でした。菊池寛の作品は、こんどの日曜に潮干狩りに行こうと約束した妹が病で急逝してしまい、楽しく遊ぼうと思っていたこんどの日曜が悲哀の日になってしまう、というストーリーです。この作品は見事二等に選ばれ、賞品に贈られたのが、この双眼鏡です。
 「こんどの日曜」は、『文藝もず』第17号掲載の、田山泰三氏による「菊池寛と讃岐学生会雑誌」で読むことができます。

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