藤澤幸宏氏

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藍染(長板中形)

登録・指定登録文化財
種別無形文化財(工芸技術)
ふりがなあいぞめ(ながいたちゅうがた)
認定技術保持者藤澤 幸宏
資料所在地京島1-29-1
解説 長板中形とは、三間半(約6m)の板に木綿の生地を張り付け、そこに型紙を使用して表裏両面に糊(のり)置きをし、本藍に染める型染めの一種です。江戸時代中期頃に小紋染めの職人が始めたものと考えられています。浴衣に多く用いられ、単衣(ひとえ)で着用するため両面糊置き、浸染という高度な技術を必要とします。
 藤澤氏は専門学校で染色全般を学び、昭和58年から父謙二氏(故人、墨田区登録無形文化財技術保持者)の下で技術習得に努め、平成15年頃からすべての仕事を任されるようになりました。祖父、父は形付け専業の職人でしたが、藤澤氏は染色も手がけ、長板による形付けから天然藍による染色、仕上げにいたるまで伝統的な工程をふまえて技術の体現に取り組んでいます。

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