人形製作(市松人形づくり) 藤村泰夫氏

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人形製作(市松人形づくり)

登録・指定登録文化財
種別無形文化財(工芸技術)
ふりがなにんぎょうせいさく(いちまつにんぎょうづくり)
認定技術保持者藤村泰夫(光環)
資料所在地本所3-28-2
解説 市松人形は、江戸時代に活躍した上方歌舞伎の役者佐さ野の川がわ市いち松まつ(さのがわいちまつ、1722~62)を模した人形に由来するとされています。
 人形の製作はかつて分業制でした。中でも仕上師(人形師)と称される職人の仕事は、桐塑[とうそ、桐のおがくずに正麩糊(しょうふのり)を混ぜたもの]の頭に人毛を植え、義眼を入れ、何度か塗りを重ねて胴体・手足を取り付けます。墨東地域には、かつて約200軒ほどの工房がありましたが、現在では激減しています。
 藤村泰夫氏は人形師滝沢豊太郎(光龍斎)の流れをくむ父の藤村俊雄(初代紫雲)氏に16歳で師事し、人形師(仕上師)としての技術を習得しました。特に藤村氏は、顔の仕上げに優れ、作品が海外の美術館に買い上げられるなど、その技術は高く評価されています。

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