錦糸町駅北口遺跡出土木製大小暦

錦糸町駅北口遺跡出土木製大小暦

西暦年(世紀)・月・日1831年
元号年(時代)・月・日天保2年
登録・指定登録文化財
種別有形文化財(考古資料)
ふりがなきんしちょうえききたぐちいせきしゅつどもくせいだいしょうれき
員数1点
寸法縦43 ㎝ 横7.6 ㎝(最大幅)
所蔵者墨田区
資料所在地向島2-3-5 すみだ郷土文化資料館
解説 太陰太陽暦(旧暦)では、30日の大の月と29日の小の月を設定し1年としますが、徐々に暦と季節にずれが生じてくるため、毎年、大小の月の組み合わせを変える必要がありました。このような複雑な大小の月を記したものが大小暦です。元々は実用品であった大小暦は、18世紀前後頃には、遊びや趣味的な要素を持つものが、また、18世紀後半以降になると、美術品的なものがそれぞれ登場します。
 この資料は、平成5年(1993) に実施された錦糸町駅北口遺跡(第1次調査)の旗本屋敷地に位置する池跡から出土しました。桶(おけ)の側板(がわいた)1枚を転用しており、固定用の穿孔(せんこう)が上部にあることから、実用品と推定されます。
 全国の遺跡出土の木製暦資料は、古代に属する数例のみで、これまで近世の出土例はなく、また、木製の実用的な大小暦は確認されていなかったことから、この資料は非常に貴重な事例といえます。
 ※1階常設展示に展示

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