板絵墨絵「神竜図」 鴨下晁湖筆

板絵墨絵「神竜図」 鴨下晁湖筆

西暦年(世紀)・月・日1943年以前
元号年(時代)・月・日昭和18年以前
登録・指定登録文化財
種別有形文化財(絵画)
ふりがないたえすみえ「しんりゅうず」 かもしたちょうこひつ
員数1面
寸法縦 270.0cm
横 300.0cm
所蔵者宗教法人 隅田稲荷神社
資料所在地墨田4-38-13 隅田稲荷神社
解説 隅田稲荷神社は、旧善左衛門村の鎮守社でした。現在の社殿は昭和18年(1943)に改築され、その折に制作されたのがこの天井画です。
 17枚の檜板からなる画面に、雲間から半身を現す神竜(竜神)の姿が描かれています。筆者は、一時期、付近(現墨田3-37)に住んだ鴨下晁湖(かもしたちょうこ、1890~1967)です。
 晁湖は浅草出身の日本画家で、松本楓湖(まつもとふうこ、1840~1923)に大和絵を学びました。明治40年(1907)の第1回文部省美術展覧会で三等賞を受賞後、文展や帝展で入選を重ね、昭和7年(1932)に永久無鑑査の資格(無審査で出品できる資格)を得ました。戦後は、岡本綺堂(おかもときどう)の『半七捕物帳(はんしちとりものちょう)』や柴田錬三郎(しばたれんさぶろう)の『眠狂四郎(ねむりきょうしろう)』など、時代小説の挿絵(さしえ)に名作を残しました。

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