絹本着色涅槃図 神田吉左衛門筆 ※非公開
絹本着色涅槃図 神田吉左衛門筆 ※非公開
西暦年(世紀)・月・日 | 1737年以前 |
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元号年(時代)・月・日 | 元文2年以前 |
登録・指定 | 登録文化財 |
種別 | 有形文化財(絵画) |
ふりがな | けんぽんちゃくしょくねはんず かんだきちざえもんひつ |
員数 | 1幅 |
寸法 | 縦 239.6cm 横 149.5cm |
所蔵者 | 宗教法人 圓徳寺 |
資料所在地 | 墨田5-42-17 圓徳寺 |
解説 | 涅槃図は、寺院が行う涅槃会で本尊として掲げられる絵画で、画面には、満月の夜、沙羅双樹(さらそうじゅ)のもとに釈迦が横臥し、周囲には会衆(えしゅ)や生類(しょうるい)が、画面右上部には摩耶夫人(まやぶにん)と侍女らが描かれます。 この図は、3枚の縦長の絹布に描かれています。元文2年(1737)2月の涅槃会で掲げられた後、2度の再表装が行われました。絵師は画面下の奉納者とともに名を記す神田吉左衛門と考えられます。 釈迦が横たわる壯台(しょうだい)が左側面を見せることや、集うものたちが多いことは鎌倉時代以降の涅槃図に多く見られる様式です。菩薩の顔に裏胡粉(うらごふん)の技法が見られ、金具や樹皮などの細緻な表現に、熟達した絵師の技量をみることができます。 寺宝として伝わるこの涅槃図は、太平洋戦争中は疎開させたそうです。 |