漆工 安宅信太郎氏

漆工

登録・指定登録文化財
種別無形文化財(工芸技術)
ふりがなしっこう
認定技術保持者安宅信太郎
資料所在地向島3-38-10
解説 漆工とは、漆を用いて塗装する技術のことです。防湿性や防腐性に優れ、日本の風土に適した塗料として、古来より建築や調度・日用品に幅広く使用されてきました。しかし、取扱いの難しさや低価格な化学塗料の普及、住環境の変化により需要は減少しています。
 安宅信太郎氏は、16歳の頃から父儀一氏に師事し技術を継承しました。また、日本各地の漆塗りの技法も体得し、長い年月を経て色が少しずつ抜けていく漆の特性を踏まえて、要望に応じて素材に用いる漆を的確に使い分けて制作にあたっています。
 安宅氏は、床柱(とこばしら)や床框(とこがまち)など住宅建築関係の漆塗りを主に手掛けていますが、日用品の修理や文化財建造物の漆工程の修繕にも関わるなど、幅広い技術の高さが認められています。

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