無縁法界塔

無縁法界塔

西暦年(世紀)・月・日1863年7月
元号年(時代)・月・日文久3年7月
登録・指定登録文化財
種別有形文化財(歴史資料)
ふりがなむえんほうかいとう
員数1基
所蔵者宗教法人 回向院
資料所在地両国2-8-10 回向院
解説 安山岩製の四角柱の墓石と土台となる二段の基壇(最大幅113㎝)からなり、墓石手前には中央部分に「錦」の字が浮き彫りされた花立と水鉢が配されています。墓石正面には「無縁法界塔」と「綾岡輝松書(白文方印)」、左側面には「文久三年七月建立」と刻まれています。綾岡輝松は商人ですが、往古風流を好み、書家としても知られた人物です。また土台の上段正面には「にしきゑ職人中」、同右側面には発願主3名の名、土台下段右側面には、建立に尽力したと思われる22名の名が陰刻されています。
 刻まれた25名中、判明する9名はいずれも浮世絵の最終段階を受け持つ摺師で、他の人々も彫師や摺師など浮世絵関係者と考えられます。摺師は、彫りの段階では不定なことが多く一つの店に定着せずに店を渡り歩いたといわれます。そのため作品など資料中に摺師の名が残ることは稀です。
 この石碑のような石造物に多くの錦絵関係職人の名前が残ることは珍しく、浮世絵文化を支えた摺師の痕跡を物語る貴重な資料といえます。

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