シャルル=フランソワ・ドービニー

ArtistDAUBIGNY, Charles-François
Birth1817
Died1878

略歴

パリに生まれる。風景画家の父を持ち、幼くして素描の才能を示す。18歳のとき母を亡くし、パリに出る。翌年イタリアに旅行。帰国後ルーヴルで絵画修復に携わり、挿絵版画を制作し生計を立てる。37年にはローマ賞を目指すも失敗。翌年にはサロンに初入選した。官展中道派のポール・ドラロッシュのアトリエに短期間通い、再度ローマ賞を目指したが、獲得することはなかった。43年から、外光を求めバルビゾンなどへ赴く。50年以降サロンで成功を収め、2点が国家買い上げとなり、皇帝の寵も得た。52年にコローと出会う。56年にアトリエ船「ボタン(小箱)号」を手に入れる。60年にオワーズ河畔に居を定め、船上から眺めた場面などを多く描いた。大きなタッチで描く水面の表現は、モネやピサロらの印象派に影響を与えた。またエッチングにも優れた腕前を見せている。晩年はサロン審査委員として印象派の画家たちを擁護する姿勢を見せた。オーヴェール=シュル=オワーズで没す。

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