狩野永雲

ArtistKANO Eiun
生年不詳
Birth?
没年元禄10年
Died1697

略歴

出雲出身と伝えられる17世紀の絵師。本姓は太田氏、名を稠信という。父は松江藩祖松平直政の御用絵師であった太田弥兵衛。寛永20年(1643)に江戸へ出て狩野宗家の安信に入門、後に「狩野」姓を名乗ることを許された。松江藩二代藩主松平綱隆に仕え、寛文8年(1668)には法橋に叙せられた。生年は不明だが70歳代の作品が知られ、元禄10年(1697)に江戸で没したことが分かっている。《鷹図絵馬》(平浜八幡宮蔵)、《鷹図》(月照寺蔵)などの鷙鳥図の代表作が知られ、正統な狩野派様式を出雲に伝えた。子の永元、孫の永玄も松江藩の御用を務めた。

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