エリーズ嬢の肖像

TitlePortrait of Miss Elise
作家/ Artistラファエル・コラン COLLIN, Raphaël
Date1885
寸法/ Size(cm)130.0×90.5
技法・材質油彩・カンヴァス
MediumOil on canvas
分類絵画
ClassificationPaintings
分類2油彩その他
Classification2Oil Paintings, etc.
作品番号/ Accession NumberOFZ0032000
作品解説この作品は、かつては「輪を持つ少女」と呼ばれていたが、近年の研究で1885年のサロンに出品された《エリーズ嬢の肖像》であると考えられるようになった。少女が手に持つ輪と棒は、ヨーロッパに古くからある遊び「輪回し」をするためのものである。特にコランがこの絵を描いたフランス第三共和制期において、この輪を持っている姿で描かれることは裕福な家庭の子であることを示すものであった。おそらく、このエリーズ嬢も良家の子女であろう。
コランは、繊細で精錬された表現力をもって子供の魅力を捉えたと評価されている。この作品はその技量を証明するものである。背後に人形を打ち捨て、新たな遊具を手にしている、貴婦人のような少女の表情には、大人と子供の間を揺れ動く少女期特有の微妙さが見て取れる。コラン中期の傑作である。

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