作品6
| 作品名 よみ | さくひん6 |
|---|---|
| Title | Work 6 |
| 作家/ Artist | 斎藤義重 SAITO Yoshishige |
| 制作年 | 昭和39年 |
| Date | 1964 |
| 寸法/ Size（cm） | 162.0×130.0 |
| 技法・材質 | 油彩・合板（ドリルを使用） |
| Medium | Oil on plywood (using drill) |
| 分類 | 絵画 |
| Classification | Paintings |
| 分類2 | 油彩その他 |
| Classification2 | Oil Paintings, etc. |
| 作品番号/ Accession Number | OJZ0160000 |
| 作品解説 | 1950年代、抽象表現主義的な作品で日本の前衛芸術を先導していた斎藤は、ドリルで合板に穴をあける手法を展開するが、1964(昭和39)年かつて試みていたレリーフ的な作品制作に再び着手した。この作品は、斎藤の制作手法の展開上、ターニングポイントに位置するものである。 木の質感をうっすらと残しながら黒く着色された板が、白い板地の上に貼り付けられる。堅牢に構成された3枚の長方形の板、その空いたスクエアにせめぎ合うように貼られたカーヴした8枚の板。その表面に付けられたドリルによる傷や穴は、シュルレアリスムに通じる奔放さで作品にユーモラスな性質を付与し、また木という素材感を露出する役割を担っている。また一方、その傷が板と板とを越境することによって、これらの木片が、元々1枚の平面であったことを暗示する。 絵画空間におけるイリュージョニスムを拒絶し、物質としての作品を徹底して追求してきた斎藤の絵画制作における、この時期の集大成といえる作例である。 |
※公開が可能な大きなサイズの画像は、「デジタルギャラリー」https://jmapps.ne.jp/shimane_art_museum2/でご覧いただけます。
※「収蔵品データベース」で紹介している作品以外の作品も展示されます。
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