鉄橋付近
作品名 よみ | てっきょうふきん |
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Title | Near the Railroad Bridge |
作家/ Artist | 松本竣介 MATSUMOTO Shunsuke |
制作年 | 昭和18年 |
Date | 1943 |
寸法/ Size(cm) | 34.3×59.8 |
技法・材質 | 油彩・カンヴァス |
Medium | Oil on canvas |
分類 | 絵画 |
Classification | Paintings |
分類2 | 油彩その他 |
Classification2 | Oil Paintings, etc. |
作品番号/ Accession Number | OJZ0191000 |
作品解説 | 都会を象徴するかのような工業的な建物の合間に、くっきりと浮かぶ人物のシルエット。茶褐色の画面からは、静寂さとある種の緊張感が漂う。本作が制作された年は、太平洋戦争中の厳しい統制下にあり、そうした時代の不安感や孤独感を敏感に感じ取った背景がある。JR五反田駅付近の風景を描いたと推定され、他にも同じ構図の油彩や多数のデッサンが残ることから、推敲を重ねてこの構図を練り、組み立てていったことがわかっている。 松本竣介が本作を描いた年は、麻生三郎、鶴岡政男、靉光らの計8人で新人画会を結成した年でもあり、その第一回展に出品している。松本は、36年の短い生涯のなかで戦中戦後の苛酷な時代を生きたが、その時代をうつす鏡でもある都市や心象風景、人物構想画など、独自の感性で詩情豊かな世界を築き上げた。妻の実家の郷里が松江であったという縁から、戦時中妻子を松江に疎開させており、自身の墓もこの地にある。 |
※公開が可能な大きなサイズの画像は、「デジタルギャラリー」https://jmapps.ne.jp/shimane_art_museum2/でご覧いただけます。
※「収蔵品データベース」で紹介している作品以外の作品も展示されます。
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