女の胴

作品名 よみおんなのどう
TitleFemale Torso
作家/ Artist荻原守衛 OGIWARA Morie
制作年明治40年
Date1907
寸法/ Size(cm)44.5×14.5×19.0
技法・材質ブロンズ
MediumBronze
分類彫刻
ClassificationSculpture
作品番号/ Accession NumberXSZ0039000
作品解説荻原守衛は画家を志し1901(明治34)年に渡米、1903年には渡仏するが、その翌年パリのサロンでロダンの《考える人》に接し、決定的な感銘を受けることになる。以来、彫刻家へと転向した荻原は、たびたびロダンを訪問するなどロダン芸術の吸収に意欲を注ぎ、1908年に帰国した。
この作品は、その滞仏中の現存する3作品の内の1点で、アカデミー・ジュリアンの教室で制作されたものである。「とっさの間にこねた」即興的な習作であるが、本人も自賛したという「腋下から腰のあたりへ落ちてくる線の美」などに、直感的に美を感得し写し取る荻原の力量が窺える。頭部と手足を欠いていることもあり、動きそのものは少ないが、滑らかなムーブマンによって形作られたそのフォルムには、抽象オブジェのような雰囲気も漂う。粘土が貼り付けられた跡や凹凸など即興的要素を多く残しながらも、40数センチの小品とは思えない存在感を備えた作品である。
展示/ Exhibition展示室1(西洋絵画・洋画)/ Gallery1: Western-style Painting
展示備考第2期 2024年9月25日(水) ~ 2025年1月13日(月・祝)

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