そりのあるかたち

TitleYielding Form
作家/ Artist澄川喜一 SUMIKAWA Kiichi
制作年平成4年
Date1992
寸法/ Size(cm)160.0×450.0×70.0
技法・材質
MediumWood
分類彫刻
ClassificationSculpture
作品番号/ Accession NumberXSZ0035000
作品解説東京藝術大学卒業後、半具象から抽象へと移行しながら木彫制作を続けていた澄川は、日本古来からの伝統的形態ともいえる「そり」に注目、1970年代末より緩やかなカーブを多用した制作を始める。以後、連作〈そりのあるかたち〉は澄川のライフワークとなる。中でもこの作品は、1993年にニューヨークで開かれた大規模な個展のために制作された、シリーズの中核となる大作である。
水平方向に延びる木片の連鎖。ボリューム、形状の異なる形態要素がリズムを変化させながら集積していく。先端に向かって次第にそりを大きくし、緊張感が強まる。シンプルな構造の内に微妙な変化と均衡の妙を備えたそのフォルムには、スマートで洗練された感覚があふれている。
全長4.5メートルに及ぶこの作品は、澄川が目指す繊細かつダイナミックなムーブマンが最良の形で表現された、シリーズの集大成といえるものである。

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