クラブのA
Title | Ace of the Club |
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作家/ Artist | 駒井哲郎 KOMAI Tetsuro |
制作年 | 昭和32年 |
Date | 1957 |
寸法/ Size(cm) | 21.0×15.0 |
技法・材質 | カラーアクアチント・紙 |
Medium | Color aquatint on paper |
分類 | 版画 |
Classification | Prints |
作品番号/ Accession Number | PRZ0925000 |
作品解説 | 駒井哲郎は、それまでどちらかといえば線の表現であった日本の腐蝕銅版画の世界に、アクアチントなどの技法によって面の効果を取り入れ、新境地を開拓した。 この作品も、アクアチントによるもので、駒井のカラー銅版画を代表する作品の一つである。「夢こそ現実であればよい」という作家の言葉のとおり、幻視的な心象風景が、小さな画面とは対照的な奥深い広がりをみせている。駒井は、制作にあたって厳密な下絵を描くことなく、心に描くイメージをニードルで直接版に刻み、さらに腐蝕の段階も単なる物理的な制作過程としてではなく、イメージの具現化のための手段として巧みに使いこなしている。画面全体にさまざまなリズムで並ぶ点描には、皮革を思わせるような不思議な立体感があり、プレスされる際に銅版の凹部と共にインクが紙にギュッとくい込み、やがて版から解放された時の感覚が見る者にも伝わってくるようである。 銅版画についての研究と経験を駆使し、計算された技術を用いながらも、その作品には作家の技法に対する意識が際立つことなく、あくまでも深く静かな詩情があふれている。 |
※公開が可能な大きなサイズの画像は、「デジタルギャラリー」https://jmapps.ne.jp/shimane_art_museum2/でご覧いただけます。
※「収蔵品データベース」で紹介している作品以外の作品も展示されます。
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