白地草花絵扁壷

作品名 よみはくじくさばなえへんこ
TitleVase with wild flower design in white glaze
作家/ Artist河井寬次郎 KAWAI Kanjiro
制作年昭和14年
Date1939
寸法/ Size(cm)胴径22.5 30.0 高さ34.5
分類工芸
ClassificationCrafts
分類2陶磁
Classification2Ceramics
作品番号/ Accession NumberCRZ0203000
作品解説河井寬次郎の作陶歴は、大正時代と昭和20年の終戦を境とする戦前、戦後の三期に分けられ、各時代により作風が大きく変化する。
この壺は中期の民藝時代の作品で、白地に呉須と辰砂の釉薬で草花文を伸びやかに描く。菱形の堂々とした力強い器形は、寬次郎が多用した型を使った成形法により、戦前の寬次郎の特徴を示す代表的な作例である。1957(昭和32)年ミラノでのトリエンナーレ国際工芸展でグランプリを受賞したものと類似する作品。
1937(昭和12)年にもパリ万博でグランプリを受賞しているが、いずれも所蔵家が出品したもので、寬次郎は芸術院会員を辞退するなどその生涯において世間的な栄誉をきらった。

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