青釉十字掛盛鉢
Title | Large bowl with cross design, blue glue glaze |
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作家/ Artist | 浜田庄司 HAMADA Shoji |
制作年 | 昭和30年 |
Date | 1955 |
寸法/ Size(cm) | 径52.0 高さ12.8 |
分類 | 工芸 |
Classification | Crafts |
分類2 | 陶磁 |
Classification2 | Ceramics |
作品番号/ Accession Number | CRZ0182000 |
作品解説 | 浜田庄司は、河井寬次郎と共に民藝運動に携わり、益子(栃木県)に窯を築き活動した陶芸家である。全国の民窯を訪ねる中で、松江市近郊の窯場である布志名、湯町にも訪れて自作の制作や窯業指導を行ない、「島根民藝會」の発会式に参加するなど、島根の陶芸の発展に影響を与えた人物としても知られる。 この大振りの鉢には、流描きで伸びやかな文様が施されている。中央で結ばれる黒釉と白釉の十字文が醸し出す清涼感は、緑釉の大円を引き締め、ずっしりと重みある鉢に軽やかさを与えている。 口縁から内側のカーヴに沿ってゆっくりと中央に下りていく2色の線。土瓶や柄杓󠄀で流し掛ける施釉は浜田が得意とした技法で、作意を受け付けぬ自由な釉の流れを自在に操り制作した。その作風は、共に作陶活動を行ったバーナード・リーチが評すように、健康的で明るく、一見たやすいようだが誰にも真似できない、民窯雑器から会得した素朴な誠実味を漂わせている。 |
※公開が可能な大きなサイズの画像は、「デジタルギャラリー」https://jmapps.ne.jp/shimane_art_museum2/でご覧いただけます。
※「収蔵品データベース」で紹介している作品以外の作品も展示されます。
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