楽山焼 色絵秋草図茶碗

TitleTea bowl with overglaze decoration of autumn plants, Rakuzan ware
作家/ Artist長岡空斎 NAGAOKA Kusai
制作年江戸時代後期
DateLate Edo period
寸法/ Size(cm)口径12.0 高8.6
分類工芸
ClassificationCrafts
分類2陶磁
Classification2Ceramics
作品番号/ Accession NumberCRZ0131000
作品解説空斎は、布志名焼の土屋家二代政芳の次男に生まれ、藩命により楽山焼長岡家の養子となり、二代住右衛門を継いだ陶工である。九州や京都で色絵付を学び、楽山焼に色絵をもたらした陶工としても知られている。この秋草図茶碗も均整のとれた器形に色鮮やかな色絵が施され、空斎の作になるものである。
柔らかな丸みをもった薄手の茶碗である。小さめの裾開きの高台を持ち、胴には白色釉が掛けられ、器面の外側に赤、青、緑などの色絵で大輪の菊や小菊、桔梗、萩などが大きく描かれている。釉薬の掛かっていない割高台の赤い土色が胴の白色釉や色絵と美しい色調を見せ、この時期の出雲の茶陶に見られる瀟洒な作風をよく示した作品の一つである。
空斎は、布志名焼の土屋家三代善六と兄弟に当たるため、この時期の楽山焼と布志名焼の作風には共通したものが多いといわれる。

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