浜口陽三 

作家名(ヨミ)ハマグチ ヨウゾウ
作家名(英語)HAMAGUCHI, Yozo
生年月日(西暦)1909-
没年月日(西暦)2000

略歴・解説

和歌山県有田郡に生まれる。小林萬吉、建畠大夢の指導を受け、1928(昭和3)年東京美術学校彫刻科に入学、この年の国画会展に彫刻を出品する。1930(昭和5)年、梅原龍三郎の助言もあって東京美術学校を退学、渡仏して主にパリに滞在し、独学で油彩画を描いた。1937(昭和12)年最初の銅版画《猫》を制作、1948(昭和23)年頃より本格的に銅版画の制作を開始し、主にドライポイント、メゾチントを手掛けた。1953(昭和28)年に渡仏して以後、1996(平成8)年に帰国するまで、パリやサンフランシスコを拠点に制作した。1957(昭和32)年、第4回サンパウロ・ビエンナーレ展で日本人として初めて版画大賞を受賞した。カラー・メゾチントの技法を開拓し、繊細な濃淡の階調と明暗のニュアンスを生かした静的、知的な作品が高く評価されている。

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