耕作風景

作家/Artist大石輝一 OISHI, Terukazu
分類洋画
制作年1919頃
技法・材質油彩・板
サイズ(cm)23.5×33.0
 2018年度に、大石が本郷洋画研究所で学んでいた頃に描いたと考えられる一連の油彩画を収蔵した。《耕作風景》をはじめとしたいくつかの作品に見られる、原色を用いた鮮やかな色遣いや筆触を残した描き方は、ゴッホの作風を思わせる。大石は「画家としての勉強を始める以前からゴッホを知り、尊敬している」と晩年に語っており、自らの画風を模索している段階でこうした作品を描いていたことは興味深い。新収蔵品数点の裏面には「新鹿」や新鹿にほど近い「新宮」や「紀伊勝浦」といった地名が書かれている。1916年に三重県熊野市新鹿町の友人大橋定規のもとで怪我の療養のため長期滞在した際、定規とその父、定文の勧めで画家となることを決心した経緯から、定期的に支援者の大橋親子のもとを訪ね、その成果を披露していたのかもしれない。(当館学芸員 作花麻帆)
TitleScenery of Plowing Field
CategoryWestern-style Painting
Yearcirca 1919
Method and Materialoil on board
Dimensions23.5 x 33.0 cm
台帳番号/Registration No.1676
受入年度/Acquisition Date2018年度

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