小田富弥 ODA, Tomiya

作家名(ヨミ)おだ とみや
作家名(英語)ODA, Tomiya
生年1895
生年(和暦)明治28
没年1990
没年(和暦)平成2

略歴・解説

1895年(明治28)、岡山県に生まれる。本名は大西一太郎。父は木版の版下を扱っており、母は油問屋の娘でハルといった。小田は母方の姓で、一太郎は生後間もなく、博多に移りそこで育ったが、1898年(明治31)、3歳の時に一家揃って大阪の博労町に転居している。1910年(明治43)、15歳のころ、書家であった玉木愛石に書を学び、図案家の川崎巨泉のもとで修行した後、1912年(大正元)、17歳で北野恒富に入門、白耀社において研鑽を重ねた。その後時代小説の挿絵を数多く手がけ、東の岩田専太郎とならび人気を博した。戦後は挿絵から遠ざかり紙芝居などを手掛けた。代表作に林不忘「新版大岡政談」,吉川英治「女人曼陀羅」の挿絵がある。江戸の浮世絵師・歌川国芳からの流れを受け継いだ富弥は、中一弥・木俣清史・野口昴明ら多くの門下生を育てた。

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