ルオー,ジョルジュ

作家名(ヨミ)ルオー,ジョルジュ
作家名(英語)ROUAULT,Georges
生年1871
没年1958

略歴・解説

1871年、フランス・パリで家具職人の家に生まれる。ステンドグラスの修復に従事しながら装飾美術学校夜間部に通う。1890年、エコール・デ・ボザール(国立美術学校)に入学。翌年からギュスターヴ・モローに学び、同門のマティスやマルケなどと親交を結ぶ。1903年頃から作品発表を、自らも創設に関わったサロン・ドートンヌやサロン・デ・ザンデパンダンなどで毎年行う。色彩革命に進んだマティスらとは異なり、ルオーの作風は道化師、娼婦、富者と貧者、裁判官、キリスト教の主題などを強い隈取りと暗く輝くような色調、荒々しい筆致で描いた。
1914年以降、画商アンブロワーズ・ヴォラールと専属契約を結ぶ。1914年から1936年にかけて油彩画と並行して版画制作に従事し、連作『戦争』『ミセレーレ』『ユビュおやじの再生』『受難』などを生み出した。敬虔なカトリック信者であり、主題は宗教的主題の絵画に収斂していく。
1945年、ニューヨーク近代美術館で大回顧展が開催される。また、ヴォラールの死後は訴訟を起こして、ヴォラールの遺産の中から、未完だった自身の旧作を取り戻す。1948年、そのうち315点を焼却した。1958年、パリにて86歳で没す。
日本との関係では1929年、パリで実業家・福島繁太郎と出会って交流し、日本でルオー芸術が広く紹介される契機となった。

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